2011年5月18日水曜日

WEB戦略/不動産賃貸会社様の業態別編

不動産繁忙期もあっという間に過ぎてしまいました。当社のお客様の声を聞いていてもその結果は2極化が昨年よりもさらに進んでいるように思えます。

単純に利益や売上で判断できない要素もありますがネット戦略がうまくいっていれば不況や不足の事態があってもある程度の反響や売上は確保できるものと確信しています。

本題に入ります。

今、自社でWEBを立ち上げ、またはリニューアルをしようと思ったら何をどう比較していいのか、自社には何がベストなのか・・・。たくさんの商品が出てきているのでとても迷います。

私の経験上いくつかのパターンに分けられると思います。ここでいう主体とは単純な売上比率ではなく実態や社長様の意向も含めです。


1、賃貸管理のみで客付け業務自体をしていない会社

2、賃貸管理主体で自社物件の客付けはしている会社

3、賃貸管理主体で客付けは消費者ニーズに合わせて他業者物件の仲介もしている会社

4、他業者物件の仲介のみで賃貸管理が0の会社

5、他業者物件仲介主体で管理も少しやっている会社

6、管理も仲介も半々でやっている会社



おおまかに以上の6パターンに分けれると思います。

何が言いたいといいますと、どれが良い悪いではなく、この6パターンそれぞれに適しているシステムやホームページなどの商品が存在し、それらを利用したその会社にマッチした戦略が存在するということです。

また現在は4に該当するが、1や2にもシフトしていきたい・・というケースも多くあります。

極端な例でいいますと、2のような事業形態の会社様ががっつり費用投下をしてガンガン集客したい、となんとなく自社ホームページを立ち上げてもうまくいかないのは当然です。掲載する物件が自社物件のみで、消費者のニーズが満たせるわけではありません。

もちろん管理物件がたくさんあったり、何かに特化していればまた話は別ですが、極端にいうとです。


新規開業の場合ですと、管理やオーナー様がいる状況で起業しない限りはおのずと4になりますね。

では各パターン別にどういったWEB戦略が考えられるでしょうか。


■今回はパターン1~3の賃貸管理が主な会社のケースで考えてみたいと思います

~まずは空室を埋めるための戦略~
※ここでは物件力(商品力)について除外して考えます。

物件がある程度同じエリアであれば、とにかくその地域で客付け力のある仲介会社数社にとにかく営業をかけます。仲介会社の選定ポイントとしては、たくさんこのブログでも書いているようにポータルの利用の仕方や自社サイトの内容、SEOなど、ターミナルに路面店舗があるなどの要素で判断し選定します。

WEBで考えられる対策は仲介会社向けのサイトを開設します。物件確認から案内の予約をしやすいように構築します。今ではそのようなBtoBのシステムは比較的安価なので、そこにきちっとデザインを加えた内容にします。
機関限定のキャンペーンなども盛り込みます。(今なら○○円分の商品券など)

なるべく仲介会社が手間なく確認できるようにすることです。そしてとにかく日々の空室の情報を紙やWEBなどを駆使して提供し、販促物(チラシ)もその仲介業者ごとの帯情報にして営業します。


とにかくあの管理会社の物件つけるとおいしいと思わせるのです。
もっというとその仲介会社毎のTOPセールスマンと仲良くなることです。そこにはそれなりのメリット(商品券や広告料など)も付け加えます。


※参考システム
こんなのや

こんなの>



~新規家主の獲得および資産価値を高める戦略~
いわゆるPM・AMの分野になります。ここは掘り下げるときりがないというか、相当のスキルがないと突き詰められないので私の想像できる範囲で記載します。

入居者に継続して住んでいただけるような仕組みを構築する。またオーナー様にとって資産価値が向上するような提案をしていく。

この2点でしょうか。

そのためには、いわゆる賃貸管理用のシステムは必須になってきます。事務作業が大変ですので。


さて、このあたりをWEBを用いて何ができるでしょうか、

入居者専用サイト
★目的 継続して入居していただくため
(地域情報やライフライフん情報、更新するメリットなどのコンテンツ群)


マンション専門SNS
★目的 新たな収入源 
(その物件毎のSNS、情報共有、コミュニケーション、広告情報、アフィリエイト)

オーナー専用サイト
★目的 管理の満足度、安心感、新規獲得
(収支状況などの閲覧や、入居者の生の声などのコンテンツ群、リフォーム提案コンテンツ、管理サービス、対応履歴情報の閲覧など)

こんなとこでしょうか、いろいろできますね。
それぞれ掘り下げていくといろんなコンテンツが考えられます。



■次はパターン4~6で考えてみたいと思います。


では・・・